尋常性乾癬
カサカサとした鱗屑を伴う紅斑が、頭皮や肘頭、膝蓋、下腿前面にみられます。痒みは約半数の人で見られます。皮疹のない部位に摩擦などのなどの刺激を加えると同様の皮疹を生じことがあります(ケブネル現象)。爪の変形を伴うことも稀ではありません。特殊な病型として関節症状を伴う乾癬性関節炎や、発熱とともに膿疱が多発する膿疱性乾癬などがあります。
治療はステロイド外用薬や活性型ビタミンD3製剤の外用薬、PUVA療法やナローバンドUVB療法などの紫外線療法、内服ではビタミンA酸の誘導体であるエトレチネート、免疫抑制薬であるシクロスポリンやメトトレキサートの他、フォスフォジエステラーゼ阻害薬であるアプレミラスト、Tyk2阻害薬であるデュークラバシチニブなどが用いられます。2010年より抗TNF−α薬が用いられるようになり、その後抗IL12/23抗体、抗IL-17抗体、抗IL-23抗体など様々な生物学的製剤が登場し高い効果を上げています。 当院ではナローバンドUVB療法の他、上記の全身療法を行っています。
コセンティクス患者様用